注文住宅で間取りを決めるときはシミュレーション必須

間取り図を描く男性

注文住宅を建てるときには間取りを決めていく必要がありますが、その際にはシミュレーションを行っておくことが大切だと言えます。家族の人数に合った部屋数や荷物に応じた収納スペースを確保しておけばよいというわけではなく、生活導線を意識して間取りを考えることが大事です。これを意識しなければ生活する中で不便に感じられることが増え、住まいに対する不満を抱くことになる可能性があるので注意しておきましょう。

間取りを決めるときには生活導線を意識する必要があるので、実際に住んだときのことを考えて想像力を働かせる必要があります。たとえば、来客が多い家であればリビングや子供部屋とトイレが近いと用を足す音が聞こえてしまうなどの問題が生じるはずです。他にも、朝風呂派の家族がいる場合はバスルームと洗面所、トイレなどが全て密集していると混雑しやすいなどの問題が起こります。朝から晩までの生活、平日と休みの日、来客があるときなど様々なケースを想定し、シミュレーションを実施することが大事だと言えるでしょう。

また、大型家具の搬入や移動について考慮しておくことも大事であり、家具は自分たちで用意するのであれば搬入しやすい間取りになっているか確認しておく必要があります。家の中は広々としているのに搬入経路が狭くて、部屋の広さにピッタリ合うようなサイズの大型家具を搬入することができなかったなどのトラブルも起こりやすいです。模様替えするときや買い替えを行うときのことも考慮して、それぞれの部屋にベッドや机、棚などの大型家具を移動することができるかどうか考えておくことも大切だと言えます。家具を動かすときのこともシミュレーションしておくと、失敗しづらくなるでしょう。

部屋の数が十分にあったとしても、配置が悪かったりそこに行くまでの通路が狭かったりすると様々な問題を引き起こすことになるはずです。注文住宅を建てても不便に感じられる家であれば後悔することになるので、打ち合わせの段階で想像力を働かせた間取り決めを行うことが重要だと言えるでしょう。建築士やデザイナーなどからアドバイスをもらうこともできるはずですが、自分たちでもこういった部分に気をつけるべきだと知っておき、満足できる間取りが決められるようにしておくとよいです。契約が締結してしまった後や建築確認が行われた後は間取りを変えることができないので、問題が起こらないように注意しながら決定するようにしてください。